卒業制作:自作MV「終末じゃない」製作のお話。
- OyakoDon

- 2020年5月8日
- 読了時間: 6分
更新日:2020年5月9日
こんばんは、OyakoDonです。
2020年5月末に現在通っているアメリカの高校を卒業するのですが、Digital Artの授業で卒業制作をしました。
【自作MV】終末じゃない / ぬゆり 【The First Cherry Project】
この映像を作るのには結構時間もかかりましたし、メンタルも削られましたが、無事完成してよかったです。
ここからは動画作りの裏側なんかをお話していこうと思います。
1. なぜMV 作ったの?
2020年1月のある日、僕はふと思いつきました。
岡崎体育さんの「Music Video」。 卒業前に友達と、学校内で記念にパロディー動画を撮ったら面白いんじゃね?
編集ソフトや撮影技術などのテクニックを教わるべく、僕はDigital Artの先生にお話しに行きました。すると先生から驚きの返事が。
「学年末に最終課題出すから、授業の時間を活用して撮影と編集していいよ!編集のやり方も教えるよ!」
いや、うちの学校自由すぎだろ!
という事で、友達やクラスメイトを巻き込み、MV製作が始まる予定でした。
ですがそれは、あのウィルスが来なければの話です。
新型コロナウィルスの影響で、4月からの学期もオンライン授業になってしまい、校内での撮影が困難に。学校以外の場所で撮ろうにも、州から外出禁止令が出てしまい、屋外での撮影もできなくなってしまいました。
そこで、代替案として上がったのが、ぬゆりさんの「終末じゃない」です。
実は、春休み前までに配役やシーン割、スケジュールなど、いろいろ決めていたのですが、それと同時に、コロナで撮影出来ないといけないから代替案を考えておこう!ということで、考えてはありました。
代替案の曲候補は複数ありました。アメリカの学校だから英語の方がいいんじゃないかとか、好きな曲をやった方がいいのかとか。
僕が過去に書いた短編百合小説 "Sakura Stroll"の続編を作りたいという気持ち、それから、卒業して終わっても新たな生活が始まる... 終末じゃない!という思いを込めて、最終的に「終末じゃない」に決定しました。
2. VOCALOIDとUTAU
春休み中に学校側からメールが来ました。4月からオンライン授業になりました、って。
こりゃ、撮影は無理だな、という事で、メールを読んですぐ耳コピを開始しました。
が、ここで問題が発生。
「終末じゃない」はデュエット曲です。
僕の所持している日本語VOCALOIDはV5 Ken, V5 Kaori, V4 Flowerの三名。
Flowerは本家で使用されているからダメ、Kaoriは癖が強いけど頑張ればいける、Kenだと音域設定が面倒。という事で、Kaoriを確定で使うことにはなりましたが、他二名だとカバー不可能でした。
(Kaoriの癖が強い、というのは、長い音符を入力すると、最初か最後が勝手に跳ね上がります。1/64でカットして、「ー」を入力すれば他のボカロは治りますが、彼女はそうはいかないのですよ...!)
じゃあUTAU使えば?という話なのですが、まず、僕はMacユーザーです。UTAU使えません。Windowsのパソコンもありますが、SurfacePro3です。古い!動くには動くんですが、Surfaceにイヤホンを繋げると音が出ませんでした(その後、設定を弄ったら直った)。急いで4月までに調声しないといけなかったので、当時はイヤホンの設定を直してる暇はなく、ここは誰かにお願いしようという結論に。
淡井さん!助けて!!!!と、ダメ元でお願いしたところ、一週間ほどで調声済みWAVファイルが送られてきました。あなたは神ですか!?音源もマジで最強だし。調声方法もお任せで丸投げしちゃったのですが、解釈一致でした。本当に最強だわ...
Twitter: @awai_utau ←みんなフォローしろ!
ミックスとマスタリングはとことんこだわりました。ボーカルの声質を考え、オリジナルの音とは一風変わった雰囲気に仕上げました。インストとマスタートラックに関しては、高音域のEQを少し上げています。オリジナル音源で聴こえにくかった細かな音も聴こえるようになっているかも。あと、Exciterは4400Hzで15%くらいだったかな?ぬゆりさんの楽曲はExciterが多く使われているような気がします。
同じ曲なのに全然違って聴こえるの、ミックスとマスタリングって凄い!
3. イラスト描き描き
音楽の部分が完成したところで、イラスト製作に入りました。
僕は建築デザインや、ロゴデザイン、風景画を得意とするタイプの人間なので、人物画は苦手です。でも、「終末じゃない」本家MVには女の子が二人出てきますよね?
はい、頑張りました。頭の中にオリキャラの静宮と咲田の姿は(小説執筆時点で)しっかりと想像していたのですが’、初めてイラストとしてアウトプットしたし、超大変でした。ボカロの調声と同じくらい時間かかってたと思います。
スケッチブック、ノートと書類、Nintendo Switchのイラストは、僕の私物を参考に描きました。化粧品や、その他の家具はネットでフリー写真を拾って参考にしました。
ちなみに、本棚の書籍のタイトルは、ぬゆりさんの楽曲のタイトルがつけられています。
4. After Effectsとの戦い
Adobe After Effectsを使用して、線がウネウネするエフェクト、画面を点滅させるエフェクトを作りました。あとは素材を動かしたりとか。静止画だとつまらないので、目に優しい程度に変化をつけたかったのです。
ウネウネエフェクトは、EffectからDistort、Turbulent Displaceを適用。Amountを20、Sizeを15に設定して、Evolution Optionの時計のマークをOptionキー(Windowsの人はAlt)を押しながらクリック。コマンド「time*10」を入力します。
様々なウェブサイトや動画を見ましたが、どれも言っている事が違って困っていました。
この動画↑を見たら一瞬で出来たので、この方法をオススメします。
点滅するエフェクトは、Opacityをランダムで80〜85%の間に連続で変わるようにしています。背景色によっては75〜85%とかにしてます。
5. 爆速で流れるアレ
動画で何度か爆速で静止画が流れるシーンがありますが、アレは全てAdobe Photoshopで制作しました。オリジナルを参考にしつつ、独自性を出していくために英単語に置き換えたり、静宮と咲田の思いの丈やプロフィール文などを入れたりなど。ぜひ、頑張って一時停止して読んで欲しいです。
ところで画質なのですが、爆速静止画、イラスト、映像、全て1920x1080ピクセル、300ppiです。めっちゃ綺麗。
6. Premiere Proで編集
Adobe Premiere Proで素材を合体させ、日本語歌詞、英訳を入力しました。
Premiereでの作業で一番大変だったのは、0:46〜0:53のグラフィック・ラッシュ!あの短さに、なんと約50枚の静止画が詰まっています。リズムに合わせてタイミングを合わせるのにとてつもなく苦労しましたが、作り終えた時の達成感は凄かったです。
歌詞の入力作業は、僕が度々お邪魔させていただいているDiscordのサーバーにて、サボらないように見張っていてもらう配信にて行いました。完成まで見届けてくださった皆様、ありがとうございました。宣伝ツイートのRTまでしていただいて、本当に助かります。
...と、いうわけで。そんな感じで二ヶ月ほどかけて動画が完成したわけです。Music Videoは撮影できませんでしたが、また別の形で作品を作れたことに感謝です。
今回の動画は、僕の4年間(アメリカの高校は4年制)の集大成です。
9年生(高1)で初めて動画編集をしました。その時はiMovieを使ってました。
10年生(高2)で初めてVOCALOIDを使いました。その時はVOCALOID4でした。
11年生(高3)でロゴデザインやグラフィックなどに興味も持ち始めました。シャーペンで描いてました。
12年生(高4)でAdobe Creative Cloudを利用し始めました。表現の幅が広がりました。ここまで全ての知識と経験を生かし、動画制作をしました。
ここまで僕を支えてくださった方々全員に感謝の気持ちを込めて、動画を投稿させていただきました。本当にありがとうございました。
デザイン系に進むとは高校入学当初は考えていませんでしたが、大学では建築を学びます。これからもよろしくお願いします。

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